九鬼山 (高指より撮影)  

                       


                          

山行No 029
山行日 1997年02月08日(土)
天候 晴れ
気温 九鬼山0℃ 高指5℃ 
日ノ出 06:35
日ノ入 17:16
最大標高差 555m (禾生駅415m→九鬼山970mm)
コースタイム 310分
山で会った人 2人
メンバー 単独行

415m 禾生駅 6:36
↓ 15分 13分
440m 九鬼神社 6:49 6:55
↓ 40分 40分
尾根休場 7:35
↓ 50分 52分
970m 九鬼山 8:27 9:15
↓ 50分 52分
871m 871m地点 10:07
↓ 70分 50分
860m 高 指 10:57 11:05
↓ 25分 25分
710m 鈴ヶ音峠 11:30 11:55
↓ 60分 40分
540m 朝日小沢バス停 12:35

                       

行き
中央本線大月駅にて富士急行に乗り換えて禾生駅下車。
富士急行の駅は、大月駅下りホームの前の方にあります。

帰り
朝日小沢上より営業所前行きのバスに乗る。
営業所にて猿橋駅に止まるバスに乗りかえる。

問い合わせ JR東日本 http://www.jreast.co.jp
富士急都留中央バス TEL0554(22)6600

                    

鈴ヶ音峠に2〜3台分の駐車スペースあり


                               

付近に日帰り入浴施設が見当たりません。


                            

出発
 前日の天気予報で土曜日は曇りになると言っていたので、展望は期待できそうもない。そこで今回は九鬼山からの線を延長しようと、前回九鬼山に行った時と同じ電車に乗って禾生駅へ向かった。日の出時間に禾生駅に到着したので、前回よりも明るくなっていて目の前には大きな九鬼山が見える。今からあの頂上に立つのだと思うと気が高まる。

禾生〜九鬼山
登山口の九鬼神社から山へ入っていくと登山道は所々凍結しており、尾根に出てからあの急勾配の坂が凍っていたらと想像すると心配になってくる。木の伐採場を過ぎて所々に雪が残っている登山道を登って行き、尾根に出た所がコンバの休場だ。ここから少し登るとあの恐怖の急坂が雪と氷で真っ白になって待ちかまえていた。ここで秘密兵器のアイゼンを装着して登ってみる(もう秘密兵器でもない)。ツルツルに光っている氷の上もガシっと歯は食い込み、何とも頼もしいヤツで、無理に滑りそうな所をわざわざ選んで登ってみる(初めてアイゼンの用途にあった使い方をした気がする)。急坂を登り切ると富士見平だが、今日は曇っているので富士山は殆ど見えない。ここでアイゼンを外して登っていくと雪で覆われた九鬼山の頂上に到着した。

九鬼山〜高指
山頂からは大菩薩連嶺が見える程度の視界で、遠くまでは見えない。山頂にてカップヌードルとぜんざいの食事(奇妙な組合せだと山頂で初めて気かついた)を済まして、次の目的地である871m地点へ向かう。先程の富士見平まで戻って杉山新道を少し進むと分岐らしい所がある。多分この分岐から杉山新道を外れて行くのだろうと不安を抱えながら進んでいった。この道は一般ルートではないので指導標も無く、道も荒れ気味で地理と方向を確かめながら進んでいく。登山道は陽が当たる場所に雪は無いが、吹き溜まりなどには雪が残っており、下り坂になると滑りやすいので面倒でもアイゼンを付けた。そして871m地点が何処なのかよく分からないまま展望の良い伐採地に出てしまった。地図で見ると次のピークが高指らしく、伐採された明るい尾根道をそのまま進んで行った。この尾根道は今日のハイライトで、見晴らしも良い本当に気持ちの良い登山道だ。伐採地が終わると高指のピークで、ようやく現在地がはっきりした。

高指〜朝日小沢
高指のピークは雪で真っ白なので座る所もなく、一服したら先へ進む。高指を下ってまた登り返したピークが桐木差山で、ここから少し下ると車道が越えている鈴ヶ音峠に到着だ。この峠から車道を下って朝日小沢のバス停まで降りて行くが、車道は山の中よりも凍結していたので、再びアイゼンを装着して降りていった。歩き出して10分くらいした頃、なんと峠にカメラを忘れてきた事に気がついた(ヤレヤレ)。急いで峠まで戻って無事カメラを救出して、再び凍結した車道をひたすら歩いて行くと、予定よりも1時間早くバス停に到着してしまった。待っているのも退屈なので猿橋まで行ってしまおうかと思ったけど、距離が長いのでのんびりバスを待つことにした。バスを待っていると猫がジーっとこちらを見ている。たぶん怪しいヤツに見えたのだろう(猫の目はするどい・・・)。1時間後バスは時間通りに到着し、私一人がバスに乗り込んだ。古いバスで車内は油の匂いが充満し、気分が悪くなりそうになった。猿橋駅に着くと丁度電車が来て、高尾、北野と順調に乗り換えが出来て、猿橋から1時間で南平(自宅)に到着してしまった。

下山後
今回の山行はアイゼンが本当に役に立った。前回の乾徳山では雪が柔らか過ぎてアイゼンの利きがイマイチだったけど、今回はアイゼン無しでは予定通りにコースを歩けなかっただろう。今回歩いたルートは地味であまり人も行かないコースだったけど、雪のお陰でそれなりに楽しい山行になったと思う。

九鬼山 山頂からの展望写真