生藤山

                       


                          

山行No 055
山行日 1998年04月04日(土)
天候 晴れ
気温   
日ノ出 05:24
日ノ入 18:05
最大標高差 700m (棡原支所前バス停290m→生藤山990m)
コースタイム 305分
山で会った人 50人くらい
メンバー 単独行

290m 棡原支所前バス停 8:24
↓ 15分 20分
400m 日原バス停 8:44
↓ 100分 94分
900m 日原峠 10:18 10:26
↓ 45分 38分
840m 浅間峠 11:04
↓ 40分 69分
966m 熊倉山 12:13 12:21
↓ 25分 24分
960m 三国山 12:45 13:22
↓ 10分 5分
990m 生藤山 13:27 13:35
↓ 30分 26分
780m 佐野川峠 14:01 14:07
↓ 40分 36分
410m 石楯尾神社前バス停 14:43

                       

行き

中央本線上野原駅下車。
上野原駅にて日寄橋行き又は飯尾行きのバスに乗り、棡原支所前で下車。

日原行きのバスは1日に2〜3本しか運行しないので、棡原支所前から歩く。

帰り
石楯尾神社前より上野原行きのバスに乗る。

問い合わせ JR東日本 http://www.jreast.co.jp
富士急都留中央バス TEL0554(22)6600

                    


                               

周辺に日帰り温泉施設が見当たりません。


                            

出発
 東京では桜の開花で、花見で盛り上がっている(私も含めて)。そこで今回は前からの念願だった生籐山の桜並木を見に行こうと計画した。またこの山行で大菩薩連嶺から高尾山口までが繋がることにもなる。

日原〜日原峠
上野原駅にて棡原までのバスに乗り込むと次から次へと高校生が乗ってきて、車内は高校生で一杯になりスクールバスと化してしまった。高校前にて高校生達が降りてからは、いつものガラガラのバスに戻りスタート地点となる棡原支所前に到着。日原まで一般道歩きとなり、日原の神社横から登山道が始まる。幅の広い良く踏まれた登山道で歩きやすい。1時間程登った所に「愛宕山の古池」が薄暗い林の中にある。タガメでも居そうな感じだ。古池から徐々に登山道も明るくなってきて、登山道から大きな富士山や権現山が見える。さらに登山道を進んで行くと雪でうっすらと白くなっている日原峠に到着した。


日原峠〜三国山
日原峠から笹尾根の丸山、土俵岳を経て三頭山への道を左に分けて反対方向の浅間峠へと向かう。笹尾根は雪で一面真っ白になっていて、下界では桜が咲いることにギャップを感じる。小さなピークを2つ越えるとあずま屋の建つ浅間峠だ。小休止した後、次の目的地である熊倉山へ向かう。この登山道は関東ふれあいの道となり、指導標の多さが目立つ。地図に載っていない栗坂峠を経て小さなアップダウンを繰り返していると、所々に展望が開けて大岳山や御前山が見える。何度もアップダウンを繰り返して疲れてくると小さなピークが大きなピークに思えてくるようになる。そのうちの大きなピークの一つが熊倉山だろう。指導標は無いが時間的にここだと思う。そのピークから更にいくつかピークを越えて三国山と思われるピークを登り切ると、何とそこが熊倉山だった。疲れがドッと出たような気がした。でも熊倉山は展望が良く、小さくても長閑な山頂だ。ここから三国山を初め、丹沢方面から奥多摩方面までが見渡せる。熊倉山を下ると桜並木が続いている筈だが、桜の開花はまだ先のようだ。桜が咲いていなくても明るく伸びやかな登山道を進んで行くと正真正銘の三国山に到着した。

三国山〜生藤山
三国山まで歩いたことで、黒川鶏冠山から高尾山口まで歩いた線で繋がった。三国山から見える黒川鶏冠山は遠くて霞んで見え、あそこからここまで歩いたなんてピンと来ないが、達成感が静かに沸いてきた。でも山頂には酔っ払いのオヤジどもが騒いでいた(最悪だ)。少し離れて食事を始める。今日はちゃんと新品のガスを持ってきたので、そのせいかいつもよりも火の勢いが良いようだ。熱いカップヌードルとおにぎりを食べて展望写真を撮ってしまったら、急いで隣のピークの生籐山へ向う。酔っ払いオヤジから早く逃れたかったからだ。三国山から生籐山へ向かう登山道は約2年前に来た時はガスで何も見えなかったけど、今回はガスが無く、茅丸から連行峰、陣馬山が良く見える。岩まじりの急な登山道を登ると覚えのある生籐山の山頂だ。

生藤山〜石盾尾神社
ここがこんなに展望が良いとは思わなかった。山頂で写真を撮ったら今来た道を戻り三国山からの道と合流し佐野川峠まで下る。この辺りの桜も全然咲いていない。滑り易い赤土の登山道を注意深く降りていくと、ベンチがいくつか置いてある甘草水に着いた。この辺の桜はつぼみが膨らむ程度。この甘草水にさっきの酔っ払い達がいた。生籐山に行っている間に先を超されてしまったらしい。このままでは同じバスになる可能性が出てくる。甘草水から更に下ると薄暗い佐野川峠に着く。ここで靴の中の小石を取っていると2人連れの登山者から道を尋ねられ、地図を見せてくれという。この人たちはいつも地図は持っていないそうで、他力本願というところだ。地図を貸してあげると分かったような顔をしてして石盾尾神社の方に降りていった。こちらも準備を済まして石盾尾神社へ降りて行こうとしたら、上の方からあの酔っ払い達が騒ぎながら降りてきた。急いで下山し始める。降りながら頭上で下品な話し声が聞こえてくる。しばらく降りていくと林道との分岐点となって、さっきの2人連れが案の定迷っていた。私の顔を見てまた道を尋ねてきた。これからは地図を持って山に入ってくれることを願う。林道の分岐からまた林の中の登山道を降りて行くと上岩の集落に出た。ここからは一般道で石盾尾神社前のバス停まで降りてきた。まだバスの時間まで40分あるので、待合所にてバスを待つことにする。するとさっきの酔っ払い達が降りてきた。バスの時間までまだ大分あるのでもう少し降りて酒を買おうと降りて行った。ホッとした。ところが別のうるさいオヤジ達もバス停まで降りてきて、待合所で酒を飲み出した。もう花見時期の登山は懲り懲りだ。

反省
 今回の山行は三国山までは良い登山だったが、三国山の酔っ払い達のお陰で最悪の山行となってしまった。酔っ払いにモラルを期待していないが、いい大人がみっともない。自分は絶対にあんな風にはなりたくない。山に登って酒を飲んで、酔っ払って、騒いで、小便をして、最低な登山者だ。酒を飲みに山に来るな!
前回の山行は結構疲れてしまったが、今回は前回ほど疲れなかった。もう少し登山時間を増やして夏の北八ヶ岳の計画に向けて調整したい。ちょっとだけ自信が回復したような気がする。

生藤山からの展望写真