乗鞍岳 (霧ヶ峰車山より撮影)
        夏山登山の場合

                       


                          

山行No 062
山行日 1998年08月29日(土)
天候 くもり時々雨
気温 山頂10℃
日ノ出 05:10
日ノ入 18:14
最大標高差 411m (肩ノ小屋口2615m→剣ヶ峰3026m)
コースタイム 140分
山で会った人 多数
メンバー

2615m 肩ノ小屋口 9:40
↓ 30分 40分
2710m 肩ノ小屋 10:20 10:35
↓ 50分 95分
3026m 剣ヶ峰 12:10 13:10
↓ 40分 70分
2710m 肩ノ小屋 14:20 14:50
↓ 20分 35分
2615m 肩ノ小屋口 15:25

                       

長野自動車道松本ICを降りたら国道158号線を上高地方面へ。
入山トンネルを潜ると奈川渡ダムがあるので、これを右折します。
トンネルを3つ潜ったら左折して前川渡大橋を渡り、乗鞍高原方面へ進む。
乗鞍高原温泉を過ぎ、エコーラインを登っていくと、大雪渓前の肩の小屋口があります。


                    

肩ノ小屋口前の駐車スペース

                               

乗鞍高原温泉 湯けむり館
所在地:長野県南安曇野郡安曇村鈴蘭4306−6
TEL:0263−93−2589
駐車場:100台
営業時間10時30分〜21時
入浴料:700円
泉質:単純硫黄泉
種類:大浴場、露天風呂
コメント:乳白色の温泉が印象的。
オススメ度:


                             

出発
台風4号の接近と停滞前線のお陰で計画していた富士山が中止となり、どこか温泉でも行こうということで中房温泉に電話したら部屋が空いていたので部屋を予約し、取りあえず乗鞍高原温泉へ向かった。中央高速で松本方面へ向かって行くと、雨は徐々に上がり始め乗鞍高原に着く頃には、雨はすっかり上がっていた。翌朝の天気は上々でこれならば乗鞍岳へ登れると準備を始める。ところが最初から乗鞍岳に登る予定ではなかったので、準備不足でズボンやシャツも無い有様。それでも大抵の装備は用意してあったので登山口の肩の小屋口より登り始める。

肩ノ小屋口〜剣ヶ峰
このルートは通常大雪渓を登って行くのだが、今年は雪不足ですっかり雪渓は小さくなってしまい、雪の無い、岩がゴツゴツした歩き難い登山道となってしまっている。それでも上を見上げると乗鞍岳の頂上である剣ヶ峰が顔を見せ登山意欲をかき立ててくれる。大雪渓ルートを越えると畳平からの道と合流する肩の小屋に到着。畳平から来た運動靴で手ブラの人たちを見ると、大きなザックを担いでいるのが馬鹿馬鹿しく思えてくる。肩の小屋からもザレて歩き難い登山道で、後ろから息を切らした人たちが追い抜いていく。先に行かしても挨拶もしない。他の山と乗鞍を同じように考える自分がいけないのか分からないが、人が多い山はにわか登山者も多いので不愉快になることも多い。稜線まで登り切ると眼下に火口池が広がっていた。草津や蔵王のような色はしていないが大きな火口壁の中にある池はうっすらとガスがかかって神秘的でもある。さすがに稜線に出ると風が強くなり、半袖で登っていたので寒くなってきた。ここから更に登山道を登り詰めると乗鞍の頂上小屋が建っていて、営業はしておらず廃墟みたいになっている。この頂上小屋から剣ヶ峰はあと少しの距離だ。ゴツゴツと岩が露出した登山道を登っていくと乗鞍岳剣ヶ峰の頂上に到着だ。

剣ヶ峰〜肩ノ小屋口
残念なことに視界はガスで覆われて展望は得られないが3026mの乗鞍岳山頂に立った喜びは変わらない。風が強く山頂に建っている祠の裏で食事をしていると、何となく頭が痛み出した。もしかして高山病?ちょっと心配になったが食事を済まして下山を開始する。強い風も稜線から外れると吹かなくなるが、今度は雲行きが怪しくなってきて、そのうちにポツリと雨が降ってきた。もうすぐ肩の小屋に着きそうだが、その場で雨具を着込む。そして雨の中、肩の小屋に到着。小屋にて休憩していると雨は小降りとなったので雪渓ルートを下って駐車場まで降りてきた。雨はすっかり上がり、所々紅葉が始まった乗鞍岳は静かにガスの向こうに見えていた。
 
反省
乗鞍高原から中房温泉へ向かっている間、頭痛に悩まされ辛い思いをしたけど(頭痛が始まったら薬は効きません)、中房温泉の温泉に浸かると頭は軽くなり回復した。もしこの頭痛が高山病だったらこれからの山行は気を付けないといけないだろう。単なる頭痛だといいのだが、いきなり富士山に登っていたら頭痛がひどくなっていたかも知れない。そして今回は装備の面で反省しなければいけない。どうせ山の用意をするなら完全に用意してしまおう。