武甲山  (四阿屋山より撮影)

                       


                          

山行No 068
山行日 1998年12月12日(土)
天候 晴れ
気温 十五丁目2℃ 武甲山−3℃
日ノ出 06:41
日ノ入 16:28
最大標高差 775m (二の鳥居520m→武甲山1295m)
コースタイム 310分
山で会った人 20人くらい
メンバー 単独行

520m 二の鳥居 6:55
↓ 20分 26分
700m 十五丁目 7:21 7:25
↓ 10分 9分
950m 十八丁目 7:34
↓ 70分 91分
1295m 武甲山 9:05 9:33
↓ 30分 31分
1088m シラジクボ 10:04 10:06
↓ 50分 36分
1273m 小持山 10:42 10:52
↓ 40分 30分
1294m 大持山 11:22 11:42
↓ 60分 49分
770m 妻坂峠 12:31 12:37
↓ 30分 32分
520m 二の鳥居 13:09

                       

関越自動車道花園ICを降りたら国道140号線を左折し、秩父方面へ。
玉淀大橋を渡ったら警察前のT字路を左折します。
秩父市街にある国道299号線との交差点を左折し、少し行った生川を右折します。
採石場を抜けて先へ進んで行くと、妻坂峠と武甲茶屋との分岐がありますので、
これを右手の武甲茶屋の方へ進みます。
鳥居を潜ったら道の左手に駐車スペースがあります。


                    

二の鳥居ちかくに約4台分の駐車スペース有り


                               

武甲温泉 秩父湯元武甲温泉
所在地:埼玉県秩父郡横瀬町大字横瀬4628−3
TEL:0494−25−5151
駐車場:100台
営業時間:10時〜22時
入浴料:600円
泉質:単純硫黄温泉
種類:大浴場(ジェットバス、サウナ)、露天風呂
コメント:露天風呂が印象的。
オススメ度:


                            

出発
 今回の山行は冬山になる前に車で行ける山に登ろうと、念願の奥武蔵の盟主である武甲山を登ろうと思う。登山口はセメント工場を過ぎて、秩父から見ると裏側にあたる二ノ鳥居にあり、夜中に二ノ鳥居に着き、寒い夜を過ごしたら準備をして出発開始する。

二ノ鳥居〜武甲山
ところが五分程歩いたらタバコを忘れているのに気づいて、また駐車場まで取りにいく羽目になった(行くか戻るか相当迷ったけど)。再度出発し、釣り掘りを過ぎてしばらくすると林道から分かれる十五丁目になる。武甲山は信仰の山として古くから人が登ったようで、登山道は〜丁目といったように石碑が置いてあり、山頂まで続いているようである。十五丁目から登山道へ入って少し行くと十八丁目の水場へと着く(山頂は何丁目なんだ?)。あまり飲む気がしないのでそのまま通過する。樹林帯の中の単調な道を登っていき三十二丁目の大きな木の前で小休止。山頂まであと少しとなった四十二丁目あたりで採掘作業の為、参道から外れて無理矢理に登山道にしたような超急勾配な道へ迂回させられる。胸が着きそうな急登となり、一気に高度を稼ぐ。登り切った所が分岐点となっており、そこに発破作業の看板が立ててあった。そこには発破作業の時間が書いてあり、作業の時はサイレンを鳴らすので避難するようにと警告されている。さすが採掘現場の本場武甲山だ。サイレンが鳴る前に山頂へ行ってしまおうと分岐から山頂へ登っていくと、目を疑いたくなるような大きな神社が建っていた。こんな山の上に立派な神社を建てるとは驚きだ。神社で御参りをしたら裏手に回って武甲山の山頂展望台へ行った。

武甲山〜大持山
第2展望台は奥武蔵の山々が良く見え、柵の下には小さく作業車が動き回っているのが見える。柵沿いに進むと展望方向盤が設置されている第1展望台だ。ここからの展望の方が素晴らしく、両神山から西上州の山並み、遠くに雪を被っている山が見えるが、あれはどこの山だろう。(後日、山座同定した結果、奥白根山と判明)下には秩父の街が一望でき、まさに関東平野の端っこだ。双眼鏡で山を覗いていると汗が冷えてきて寒くなってきた。気温計を見ると−3℃になっていて、この冬初めての氷点下の経験だ。まだお腹も空いていないので武甲山を降りることにし、神社の裏手から看板がある分岐まで下っていく。分岐から小持山へと続く稜線は、防火帯となっており木が伐採されて明るく気持ちの良い登山道となっている。その登山道をシラジクボまで一気に急降下していくと、右手に奥秩父の山並みが見え隠れするようになり、遠くには八ヶ岳も望める。落ち葉のガサガサという音を立てながらシラジクボまで下ると今度は小持山への登りが始まる。気温とは裏腹に汗が出てきて息が上がり辛い登りだが、後ろを振り返るときれいな三角形をした武甲山が見える。表の痛々しい顔とは逆に裏側(南側)から見る武甲山は優しい顔をしている。出てくる汗を拭いながら小さな山頂の小持山に着いた。ここは小さいピークながらも展望が良く、奥秩父や奥武蔵の山が見渡すことができる。小持山の岩場を下って途中ひとつあるピークを越えると大持山へと到着だ。

大持山〜妻坂峠〜二ノ鳥居
山頂には何人かが食事をしており、自分も食事の用意をしようと奥秩父が良く見える場所でお湯を沸かそうとしたらガスの調子が悪く、ボーッと赤い火が出てしまう。山の中でガス爆発でもしたら大変なので食事は諦めて下山を開始した。少し降り始めた所で大持山山頂の写真を撮っていないことに気づいたが、もう面倒くさくなって妻坂峠へと下っていった。山頂から鳥首峠へ向かう稜線の登山道は防火帯で明るいが、分岐から妻坂峠へと下る登山道は暗くて歩きづらいし、日の当たらない所は霜柱が残っており、滑りやすくなっている。気長に降りていくとやや広めの妻坂峠へと着いた。峠からは武甲山の削り取られた斜面の側面が見える。峠から二の鳥居へ下っていくと沢に出て、更に下ると林道へと出た。この林道をどっちに下ったら二の鳥居へ行けるのか悩んで、左へ行くとことにした。進んでいくうちに自信がなくなってきて、元に戻って右への道を下っていくと車を止めてある二の鳥居に到着した(たまには感が当たる)。帰りは横瀬の武甲温泉に寄って温泉に浸かった。

反省
今回の山行は念願だった武甲山に登れた。セメント採工事が進んでいるので騒々しいと思っていたが、山の裏側は緑に囲まれて静かな登山を楽しむことができた。また空気が澄んでいたので展望も良く、充実した山行となった。武甲山から見えた堂平山や丸山にも今度は登ってみたい。それとガスコンロの修理をしておかなければならない。

武甲山からの展望
大持山からの展望