檜洞丸  (蛭ヶ岳より撮影)

                       


                          

山行No 069
山行日 1998年12月19日(土)
天候 晴れ
気温 山頂5℃
日ノ出 06:45
日ノ入 16:30
最大標高差 1060m (西丹沢自然教室540m→檜洞丸1600m)
コースタイム 350分
山で会った人 20人くらい
メンバー 単独行

540m 西丹沢自然教室 6:44
↓ 10分 8分
登山口 6:52
↓ 35分 54分
750m ゴーラ沢出合 7:46 7:53
↓ 50分 53分
1115m 展望園地 8:46 9:00
↓ 50分 64分
1510m 石棚コース分岐 10:04
↓ 20分 16分
1600m 檜洞丸 10:20 11:06
↓ 30分 22分
1523m 熊笹ノ峰 11:28
↓ 70分 81分
1060m 犬越路 12:49 13:09
↓ 55分 50分
610m 用木沢出合 13:59
↓ 30分 23分
540m 西丹沢自然教室 14:22

                       

東名高速道路大井松田ICを降りたら国道246号線を御殿場方面へ。
山北町を過ぎ、高速道路の下を2回潜り、清水橋を渡ると、丹沢湖方面へ右折します。
丹沢湖を通り越して更に道なりに進んでいきますと、左側に西丹沢自然教室があります。

西丹沢自然教室までは舗装済です。


                    

西丹沢自然教室の駐車場(無料)
約20台駐車可


                               

中川温泉 ぶなの湯
所在地:神奈川県足柄上郡山北町中川645−8
TEL:0265−78−3090
駐車場:50台
営業時間:10時〜17時
入浴料:2時間700円
泉質:アルカリ性単純温泉
種類:大浴場、露天風呂
コメント:西丹沢周辺では唯一の日帰り温泉施設
オススメ度:


                            
出発
今回は初めて丹沢の山へ向かう。それも標高差1000mを越す丹沢第2の高峰、檜洞丸へ挑戦だ。国道246号線を東へ走り、登山口となる西丹沢自然公園に午前0時に到着。寒い夜が過ぎて日の出より出発開始!

西丹沢自然公園〜檜洞丸
自然公園から林道に沿って歩いていくと、正面に大きな大室山が朝日を浴びているのが見える。いつかはあの山にも登ってみたい。登山口は沢になっていて、少し行くと左側に登山道が伸びて、右側に沢を見ながら緩やかで日当たりの良い明るい登山道を進んでいく。登山道は広い河原へ降りるとそこがゴーラ沢出合だ。こんな山奥に中流のような広い河原があるのは異様だ。ゴーラ沢出合で河原から離れると登山道は急登になっていき、鉄梯子や鎖場が登場するようになる。正面の左手にゴツゴツとした山が見えるが、もしかしてあの山を下ってくるのかも知れない。登山道はジグザグに高度を上げて行き、富士山の展望が良い展望園地に到着。富士山の山肌もクッキリと見える絶景ポイントだ。ここから更に急登が続いて、息が切れないようにゆっくり登っていくと、突然右の方向でガラガラーと大きな音を響かせて落石が起きた。すごい迫力と音にビビッてしまう。稜線に出て石棚コースと合流すると登山道はやっと緩やかになり、自然保護の為の木道を歩かされる。右手には丹沢山や蛭ヶ岳が木越にチラチラ見えて、丹沢の山の中を歩いているんだなぁと実感が沸いてくる。そして木道を登り切ると広い山頂の檜洞丸に到着した。

檜洞丸〜犬越路
どこからどこまでが山頂なのか一目では判らないくらいの広さの山頂は木々が生い茂っているが、チラチラとは回りの山々は見える。でも少し下った所に絶景ポイントがあるらしいので、写真を撮ったらそこへ行ってみると、山頂からちょっと離れただけでこの展望が待っていようとは思いもよらなかった。遮る物が何もない大パノラマが展開しているではないか!。正面の大きな富士山から南アルプスの山々、間近に大室山、大月付近の山から奥多摩の山々までのパノラマを見ていると、もう嬉しくって大声を出しそうになる(ちょっと危ない人)。この展望を前にして鍋焼きうどんを食べるのも格別だ。食事を済まして一休みしたら次の目的地である熊笹の峰へと向かう。檜洞丸を下っていくと山の名前の通り、熊笹が生い茂ってくるようになり、熊笹で覆われた山頂の熊笹の峰に到着。何も標識は無いが間違いなくここが山頂だろう。熊笹の峰からはアップダウンの繰り返しとなり、途中の鎖場で尻を痛打してしまい(これが結構痛かった)、気を引き締めて進んでいく。いつの間にか大笄は通過してしまい、小笄らしい小さなピークに立つ。犬越路まではあともう少しだ。小笄を下ってもう一つピークを越えると眼下に犬越路が見えてきた。そこまで降りていくと非難小屋が建つ犬越路となり、富士山まで一直線に展望が広がっていた。

犬越路〜西丹沢自然公園
小屋の前のベンチで休憩したら用木沢出合まで下っていく。薄暗い登山道を降りて行くとやがて大きな河原に出て、流れを何度も飛び石伝いに渡りながら進んでいく。この山の中の大きな河原は関東大地震の時に沢が埋まって出来たそうで、そう考えて歩いていると地震が起きたときは私も河原の一部になってしまうのかと考ると怖くなってしまう。砂防ダムのような所を下ると何台か車が止めてある用木沢出合に到着した。ここから自然公園までは車道をあるいていく。いつくかのオートキャンプ場を見ながら歩いていると、柵の向こうから大きな犬が吠えている(猟犬のような)。犬は一生懸命威嚇して吼えるが、どうせ柵から出て来れなだろうから、少しからかいながら、柵の向こうとこちらで平行して歩いていくと、何と柵が途中で切れているではないか!そして犬が悠々とこちらに向かって来た!(これは相当ヤバイぞ)。犬を見ないように無関心を装ってやり過ごそうと、無関心作戦開始!犬は後からついてきたけど、作戦が成功したのかいつの間にかいなくなっていた(冷や汗が出た・・・)。自然公園に着くとたくさんの車が止まって、朝の静けさが嘘のように賑わっていた。帰りは中川温泉に寄って温泉に浸かって高速道路に乗った。これが失敗だった。高速道路の事故渋滞で2車線が潰れる大渋滞にハマってしまった。イライラしながら渋滞を抜けて、家に帰ったのは6時過ぎになってしまった。山歩きよりも車の運転で疲れてしまった。

反省
今回の山行は初めての丹沢挑戦で、登り甲斐のありそうな山々をたくさん見て、丹沢征服の夢が大きくなった。また予想外の展望を得ることが出来て大満足だ。これで車の渋滞が無ければ本当に良い山行になったと思うと、これから西丹沢へ行くときは何か交通対策を考えたほうが良いかもしれない。

檜洞丸からの展望写真