扇 山  (立野峠付近より撮影)

                       


                          

山行No 072
山行日 1999年01月16日(土)
天候 快晴
気温 山頂2℃℃
日ノ出 06:50
日ノ入 16:50
最大標高差 908m (扇山1138m→四方津駅230m)
コースタイム 285分
山で会った人 20人くらい
メンバー 単独行

315m 鳥沢駅 6:14
↓ 60分 55分
590m 梨ノ木平 7:09 7:20
↓ 80分 90分
1138m 扇 山 8:50 9:45
↓ 30分 24分
860m 犬目分岐 10:09
↓ 50分 63分
400m 安達野 11:12
↓35分 35分
300m 大野貯水池 11:47
↓ 30分 21分
230m 四方津駅 12:08

                       

中央本線鳥沢駅下車。    

帰りは大野貯水池から四方津駅までバスを利用できます。

問い合わせ JR東日本 http://www.jreast.co.jp
富士急都留中央バス TEL0554(63)1260

                    


                               

周辺に日帰り温泉施設が見当たりません。


                            

出発
今度の連休は雪が降るとの天気予報なのでウキウキしながら山行を計画し、散々悩んだ結果、以前にも登ったことのある扇山にした。前回は北から登って西の百蔵山へ向かったが、今回は南の鳥沢から登って東へ下って行く行程だ。今シーズンはまだ雪山の単独行を行っていないので、ちょっと不安でもあるが、冬用のゴア上下を着込んで扇山へ向かう。

鳥沢〜梨の木平登山口
高幡より京王線に乗り、高尾にて暖房が利いていない寒い大月行きの中央本線に乗り換え、まだ真っ暗な鳥沢駅に到着。日の出まで30分あるが登山口である梨の木平へと向かう。民家を抜けた頃になると薄日が差しはじめ、舗装工事中の林道を登って行くと後ろに朝日に浴びた富士山が顔を覗かしているのが見える。正面には扇山が見えるが雪など積もっていないのでガッカリだ。林道をショーットカットする山道を抜けてゴルフ場が見えてきたら、登山口の梨の木平に到着だ。

梨の木平登山口〜扇山
梨の木平のベンチで出発の準備を整え、恩賜林の看板の脇から登山道を登り始める。うっすらと雪が着いている杉林の中の登山道を登っていくとベンチのある水場があり、そのちょっと上には山の神が祀られている。小さな祠だが今年の初詣をして更に登っていくと水呑杉と呼ばれる大きな杉の木がある。根元から水が湧き出るらしいが、水は大きな氷となって固まっていた(カチカチ)。杉や檜の植林地をジグザグに登って高度を上げて行き、去年に通ったことのある扇山の稜線にやっと出た。広い尾根道はうっすらと雪で真っ白になっており、木々の間から大菩薩や権現山を見ながら進んでいくと広い扇山の山頂に到着だ。

扇山〜愛宕神社
誰もいない山頂で写真を撮ったら食事にする。前回はガスが切れて不味い食事をした思い出があるが、今回は富士山を前にして熱いラーメンを食べた。山頂から遠くには筑波山まで見えるが、今年は関東地方の雪が少なく、周りの山は全然雪が積もっていないので真冬という感じがしてこない。大菩薩連嶺も雪が無く、真っ白なのは富士山くらいだ。山頂で1時間程過ごしたら下山を開始する。滑りやすい道を下り、鳥沢への分岐を君恋温泉方面へと進んでいくと、また分岐となる。この辺りは分岐が多くてその都度地図を広げて確認するが、犬目丸へのルートはこれで良いのかと不安になってくる。気温もだいぶ上がってきてポカポカとしてきた登山道を進んでいくと展望が開けたピークに出て、高柄山や矢平山、倉岳山などが良く見渡せる。ピークを後にして徐々に高度を下げながら森林の中をしばらく進んでいくと、神社の屋根が見えてきた。金比羅社の山の神を祀っている神社で、気づかない内に犬目丸と荻の丸を通過して神社まで下って来てしまったようだ。

愛宕神社〜大野貯水池〜四方津
神社の前は展望が利いて、下を走る中央高速の向こうに、これから行く大野貯水池も見える。神社から下ると伐採地となっていて木を跨ぎながら通過すると、道は二手に分かれていた。どちらもそれらしい登山道に見えて判断に迷ったが、どっちでも大丈夫だろうと右の登山道を降りていくと民家の裏手に出てしまった。下の方に車が通っているのが見えたので、そこまで降りてみると犬目下というバス停があり、これから大野貯水池へ向かうのに、どっちの方向に行けば安達野バス停に行けるのか判らなくなった。もう感だけで(あまり頭は良くない)道をしばらく進んで行くと安達野のバス停があり、ホッとした。バス停から坂を下って行くと中央高速の3車線工事の工事現場があり、未完成のトンネルを見ながら談合坂SAから直ぐそばの歩道橋を渡った。何カ所かバス停を通り越して歩いて行くと、浅瀬で水鳥たちが餌を捜している大野貯水池となり、池の向こうには高柄山が見えている。これまでのダンプカーの騒音が無くなり、静かな大野貯水池の池畔をのんびり歩いて行くと、再びダンプカーの往来の激しい道となる。四方津駅まで急いだら一本前の電車に乗れそうなので、ピッチを上げて車道脇を歩いていくと、大きなエスカレーターがある四方津駅に到着し、何とか電車に乗ることが出来た。しかし上野原から乗ってきた高校生どもが大きな声で騒いでいるので、うるさいと優しく注意してあげた。

反省
 今回の山行は雪山を期待して冬のゴア上下で行ったのに、ゴアが泥で汚れてしまう期待外れになってしまった。去年の今頃は20cmくらい雪が積もっていたのに、今年はこのまま雪が積もらずに終わってしまうのか不安だ。でも天気は良かったし、展望も良かったので今回は良しとしよう。

扇山からの展望写真