浅間山 (黒斑山より撮影)

                       


                          

山行No 077
山行日 1999年04月10日(土)
天候 くもり時々雪
気温 赤ゾレの頭−3℃℃
日ノ出 05:16
日ノ入 18:10
最大標高差 446m (車坂峠1968m→黒斑山2414m)
コースタイム 190分
山で会った人 10人くらい
メンバー

1968m 車坂峠 5:44
↓ 20分 18分
2040m 車坂山 6:02 6:10
↓ 40分 77分
2280m 赤ゾレの頭 7:27 7:40
↓ 20分 18分
2300m トーミの頭 7:58 8:08
↓ 25分 19分
2414m 黒斑山 8:27 8:50
↓ 20分 8分
2300m トーミの頭 8:58
↓ 10分 13分
2280m 赤ゾレの頭 9:11 9:56
↓ 55分 59分
1968m 車坂峠 10:55

                       

上信越道小諸ICを降りたらそのまま直進して、国道18号線に当たったらを軽井沢方面へ左折します。
小諸警察署の手前を左折すると、チェリーパークラインとなり、アサマ2000スキー場を目指して進んでいく。
車坂峠まで登ったらアサマ2000スキー場の駐車場があります。


                    

アサマ2000スキー場の駐車場(無料)
約200台駐車可


                               

布引温泉 温泉コミュニティーセンター御牧乃湯
所在地:長野県北佐久郡北御牧村大字布下35−4
TEL:0268−67−3467
駐車場:200台
営業時間:10時〜23時
入浴料:400円
泉質:ナトリウム・塩化物温泉
種類:大浴場(さわら湯、ジェットバス、サウナ)、展望風呂、薬用人参風呂、露天風呂
コメント:私が行った時は改装中でした。
評価:


                            

出発
また前回から山行が1ヶ月も開いてしまい、もう巷では花見も終わりそうな季節になってしまった。そこで今回は今冬の締め括りとして日本百名山の浅間山に登ることにした。と言っても浅間山は登山禁止なので、外輪山の内で一番標高の高い黒斑山を登ることによって浅間山登山とします。明日の天気は午後から雨が降るそうなので、何とか下山できるまで天気がもってほしいものだ。

車坂峠〜槍ヶ鞘
 上信越道で小諸まで行き、ローリング族が走る山間道路を登っていくとアサマ2000スキー場がある車坂峠の駐車場に到着。回りは雪が積もっていて東京の花見陽気に慣れた体には寒く感じられる。日の出前より登山準備を開始し、アイゼンを締めて気持ちも締めたら明るくなった車坂峠より登山を開始する。堅く締まった雪道を緩やかに登っていくと20分程で車坂山の山頂になる。後ろを振り返れば籠ノ登山の格好良い山容が見え、南には八ヶ岳が見渡せる。車坂山から急な斜面を下りながら果たしてこの道で正しいのかと不安になり地図を広げて間違いないことを確認したら先へ進む。岩がゴツゴツとした登山道を時々八ヶ岳や四阿山を見ながら登っていくと槍ヶ鞘の避雷小屋に着いた。

槍ヶ鞘〜黒斑山
槍ヶ鞘周辺は夏は雷が多い地域のようで金属の小屋にはゴムが張ってあるらしいが、どこにゴムが張ってあるのか判らない(誰かが剥がしてしまったのか?)。避雷小屋からすぐ上の赤ゾレの頭に立つと、白い縦縞の入った大きな浅間山が姿を現した。長い間この景色に憧れてきたが、ようやく実現できた。ここから黒斑山へは右側が大きく切れ落ちている崖の上を進んでいく。しかも雪道なので余計に注意しなければ危ない。赤ゾレの頭から切り立ったトーミの頭へ向かって下っていくと、登山道の先に大きな黒い影が動いたのが見えた。また熊か!と一瞬ヒヤリとしたが、よく見るとニホンカモシカではないか。こちらを向いたままジーっとしていたが、私達が写真を撮っていると煩わしく思ったのか、雪の斜面をトラバースして行ってしまった。鞍部から岩の多い斜面を登り切ってトーミの頭に到着すると視界一杯に浅間山が入ってくる。トーミの頭より更に登って行くとまたニホンカモシカを発見した。さっきよりは遠い所にいるので双眼鏡で覗いてみると、向こうもこっちを見ていた。悠然としているニホンカモシカを尻目に黒斑山の山頂へ向かって登って行くと火山監視カメラと手動のサイレンが置いてあるピークに出る。何か噴火らしい事があると箱の中のサイレンを慣らして他の登山者に知らせるらしく、さすが浅間山といったところだ。この監視カメラからちょっと行った所が黒斑山の山頂だ。

黒斑山〜車坂峠
黒斑山は浅間山を見るために存在するかのように自己主張の少なく慎ましい山で、雛人形で例えれば五人囃子といったところか。それほど黒斑山にとって浅間山の存在は大き過ぎる。でも浅間山の噴火によって黒斑山が出来たのだろうから仕方がないだろう。徐々に天気も悪くなりだし、小雪も舞ってきたので往路を引き返すことにする。トーミの頭を過ぎて赤ゾレの頭の下にある避雷小屋の中で簡単な食事にしたら車坂山を越えて車坂峠へと下山した。帰りにそば屋に寄って久しぶりに旨いそばを食べて、小諸にある温泉に浸かったら家路に就いた。

反省
今回の山行は久しぶりに雪山体験となり、気温もそんなに下がらず快適に山が登れた。心配された天気も何とかもってくれて、念願の浅間山も間近に見られたし良い山行になった。これが今冬の最後の雪山と思うとちょっと名残惜しい気もした。