笠取山 (雁峠付近より撮影)

                       


                          

山行No 080
山行日 1999年05月22日(土)
天候 晴れ
気温 雁峠13℃ 山頂13℃
日ノ出 04:32
日ノ入 18:44
最大標高差 643m (作場平橋1310m→笠取山1953mm)
コースタイム 310分
山で会った人 20人くらい
メンバー 単独行

1310m 作場平橋 4:55
↓ 35分 22分
1460m ヤブ沢分岐 5:17 5:20
↓ 85分 55分
1770m 笠取小屋 6:15
↓ 15分 20分
1780m 雁 峠 6:35 6:49
↓ 15分 18分
1830m 水神社分岐 7:07
↓ 30分 18分
1953m 笠取山 7:25 8:13
↓ 15分 10分
1830m 水神社分岐 8:23
↓ 15分 9分
1840m 水神社 8:32 8:44
↓ 25分 25分
1730m 牛王院分岐 9:09 9:15
↓ 50分 43分
1350m 中島川橋 9:58
↓ 25分 19分
1310m 作場平橋 10:17

                       

中央自動車道勝沼ICを降りたら国道20号を大月方面へ
1キロほど先の柏尾のT字路を左折。
等々力の交差点を右折すると国道411号(大菩薩ライン)と合流し、
塩山市街を抜けてひたすらに進みます。
柳沢峠を過ぎて落合の集落に入ったら右側に小さなドライブインがあります。
そこから3〜4キロ先にあるオイラン淵の手前を左折して林道へ入って行く。
一ノ瀬高原の民宿村を過ぎてしばらく行くと、作場平橋があります。


                    

作場平橋の駐車場(無料)
約30台駐車可


                               

丹波山温泉 丹波山温泉のめこい湯
所在地:山梨県北都留郡丹波山村778−2
TEL:0428−88−0026
駐車場:100台
営業時間10時〜20時
入浴料:600円
泉質:単純硫黄温泉
種類:大浴場(ジェットバス、高温浴、打たせ湯、サウナ)、露天風呂
コメント:00年4月にオープン。
オススメ度:


                            

出発
先週の御正体山はあいにくの曇り空ですっきりしない山行だったけど、今終末は晴れになりそうなので、今までに何度も計画があった笠取山を登ろうと準備を進めた。多摩川の源流として人気がある山なので、熊に出会う恐れは少なそうだ。

作場平橋〜雁峠
青梅街道をひた走り登山口となる作場平橋の駐車場に到着し、毛布をかぶって寝ている頭上には、たくさんの星が夜空に広がって明日の山行が楽しみになってくる。まだ薄暗い4時に目を覚まし、ひんやりとした空気の中で用意を始め、準備が整ったら作場平口より登山開始だ。まだ薄暗い登山道を沢沿いに進んで行くとヤブ沢の分岐となり、右の笠取小屋方面へ進む。多摩川の源流である沢に沿った登山道は広く整備され、急登も殆ど無くてとても歩き易いし、最近身体の調子も良いので、どんどん高度を上げることができる。沢を何度か渡って新緑の登山道を1時間程登って行くと、笠取小屋に到着した。小屋の脇を通り抜けて笠取山へ向かう登山道から外れて雁峠へ向かう。

雁峠〜笠取山
正面に燕山や古礼山などの奥秩父の山が見渡せ、自分が奥秩父の中にいるのを実感する。登山道を下った所が雁峠で、高い木もなく広々として南側には富士山や、端正な三角形をした大菩薩嶺が見える。意外とすぐ側に見えるのが乾徳山と黒金山で、その右には国師岳が伸び上がっている。峠は風が強く、気温は13℃なのだが汗をかいた後なので寒く感じられ、笠取山へ向かうことにする。誰もいない雁峠山荘の裏手に回って行くと、もう登山道は荒廃して通れそうにもなかったので、元の道を分岐まで戻ることにする。分岐を左に曲がって小高いピークに上がると、多摩川、荒川、富士川の小さな分水嶺があり、正面にはこれから登る笠取山がせり上がっている。気持ちの良い防火帯のような登山道を進んでいくと、いよいよ笠取山を直登が始まる。一歩一歩高度を上げて登って行き、時々後ろを振り返ると乾徳山の背後に白根三山が姿を現し始めた。そして岩混じりの急登を登り切ると笠取山の山頂に到着だ。

笠取山〜作場平橋
小さな笠取山の山頂は南西面が開けており、黒金山の北側に見えるゴツゴツとした岩峰は鶏冠山だ。あの山の山頂に立つことが私の夢の一つだ。狭い山頂で食事を済ませて写真撮影も終えると下山を開始する。水神社の分岐まで下って多摩川源流である水神社へ向かう。この辺りは伐採や山火事で裸山となっていたそうで、その明治当時の写真が紹介されていた。笠取山を巻くように登山道を進んでいくと、沢の始発駅のような水神社に着いた(あの多摩川はここからスタートだ)。ここ最近雨が降っていないので、多摩川の最初の一滴を見ることは出来なかった。水神社から登山道は下降するようになり、牛王院分岐を過ぎてよく踏まれた歩きやすい登山道を下って行くと、すれ違った子供に「見て!見て!あれ凄い」と言われてしまった。一体何が凄いのか今でも疑問が残っている。馬止を過ぎて下に道路が見えだしたら中島川橋の登山口に到着し、ここから作場平橋までは林道を歩いて駐車場まで戻った。朝は2台しか車が止まっていなかったのに、今では満車状態で笠取
山の人気の高さを思い知った。帰りは柳沢峠を通って去年にできた「大菩薩の湯」に寄って汗を流した。

あとがき
今回の笠取山は、理想的な登山コースだった。広々とした雁峠や展望の良い山頂、水神社のような特有の名所。そして何よりも急登が少なく登山道も歩き易かった事が嬉しい。

笠取山からの展望写真