菰釣山 
(鳥ノ胸山より撮影)

                       


                          

山行No 087
山行日 1999年09月18(土)
天候
気温 山頂22℃
日ノ出 05:25
日ノ入 17:45
最大標高差 369m (山伏峠1010m→菰釣山1379m
コースタイム 290分
山で会った人 2人
メンバー 単独行

1010m 山伏峠 5:59
↓ 20分 31分
1268m 大棚ノ頭 6:30
↓ 30分 40分
1297m 西ノ丸 7:10 7:15
↓ 40分 48分
1306m 樅ノ木沢ノ頭 8:03 8:15
↓ 15分 15分
1300m 油沢ノ頭 8:30 8:40
↓ 25分 20分
1320m ブナノ丸 9:00 9:05
↓ 20分 18分
1379m 菰釣山 9:23 10:03
↓ 20分 16分
1320m ブナノ丸 10:19
↓ 25分 21分
1300m 油沢ノ頭 10:40 10:50
↓ 15分 13分
1306m 樅ノ木沢ノ頭 11:03 11:05
↓ 40分 45分
1297m 西ノ丸 11:50 11:55
↓ 25分 24分
1268m 大棚ノ頭 12:19
↓ 15分 36分
1010m 山伏峠 12:55

                       

東富士五湖道路山中湖ICを降りたら国道138号線を山中湖方面へ。
山中湖の南側に沿って車を走らせると、国道413号線(道志みち)となるので、
そのまま道なりに進んでいくと、山伏トンネルがあります。
このトンネルのすぐ手前を右折した所にゲートがあるので、そこに駐車スペースがあります。


                    

山伏トンネルの手前、ゲート周辺に駐車スペースあり。


                               

道志川温泉 紅椿の湯
所在地:山梨県南都留郡道志村字小椿3888
TEL:0554−20−4500
駐車場:150台
営業時間:10時〜21時
入浴料:3時間1000円円
泉質:カルシウム・ナトリウム−硫酸塩温泉
種類:大浴場(かぶり湯、源泉高温浴、源泉微温浴、サウナ)、露天風呂
コメント:道志川の右岸に99年5月にオープン。1000円はチョット高いような気がします。
オススメ度:


                            

出発
ようやく家の問題が完全に片づき(東京都庁のYさん、調布のSさんご協力本当に有難うございました!)これで安心して山に登れるようになったと思ったら、腹を壊して1週間程下痢が続いてしまった(ストレス性でしょう)。家のゴタゴタ問題で食欲が沸かず体重が3キロ減ったうえに下痢で1キロ減ったので体が軽くなったような気がする。何とか週末までには調子が戻ったようなので、体が軽いうちに山に登ろうと計画を立てるが、秋雨前線の影響で天気は今ひとつ。来週の天気もどうなるか怪しいので多少の悪天候は覚悟して、以前に登ったことのある丹沢の菰釣山に山伏峠から登ろうと中央高速にて道志へ。登山口となる休業中の山中湖高原ホテルに着いたら明日の天気を祈りつつ眠った。

山伏峠〜大棚ノ頭
うっすらと霧のたちこめる朝に登山準備をしたらホテルの庭にある鳥居をくぐって登山を開始する。登り始めて直ぐにパラパラと雨が降ってきたが、そんなに強く降っていないので、そのうちに止むだろうと気にせずに先へ進む。小さな神社を過ぎると送電線の馬鹿でかい鉄塔が建っている。幹線の鉄塔なので見上げると目が回ってしまいそうになる程の高さだ。大鉄塔を過ぎると今度は中位の鉄塔が建っていて、周りの木が切り払われて展望が良さそうだが、残念ながらガスで真っ白で何も見えない。鉄塔を過ぎると段々とヤブが深くなって、そのヤブには雨露がビッシリと付いているから、雨に濡れなくても雨露で体が湿ってしまう。それにヤブには物凄い数のクモの巣が張ってあるので、ストックで巣を払い除けながら進まなくてはならない。雨露とクモの巣に難渋しながら最初の目的地である大棚ノ頭に着いた。

大棚ノ頭〜樅ノ木沢ノ頭
大棚ノ頭は何もない所だし、また復路も同じ所を通るのでカメラをザックに入れて次の目的地である西ノ丸へ向かう。この先もヤブが多くて、2、3歩進んだらクモの巣を払うことになりマイペースに進むことが出来ず、いい加減イライラしてくる。それに雨露でシャツや靴下が湿りだしたので気分も憂鬱になる。真っ白なガスで覆われた何の変化もない退屈な登山道を黙々と進んで行き、西ノ丸の何にもないピークに達した頃には先程の雨が止み始めて、うっすらと御正体山が顔を出してきた。この先の天候回復を祈って霧の中の御正体山を左手に見ながら進んで行くうちに、再び雨が降り出して唯一の楽しみであったその御正体山も段々と雨とガスに奪われてしまった。そうなるとアップダウンの激しい登山道を進むだけになってしまうので退屈な登山となる。クモの巣と雨露が付いたヤブを苦労して払い除けて進んでも、結局は一度登ったことのある山頂を目指すので期待感は薄く、登っていても正直言って全然つまらない。それに体重が減った以上に体力も減ってしまったようで、いつもの調子が出ずに非常につらい。もう帰りたくなったと思った時、ドーン、ドーンと遠くで雷鳴のような音がしてきた。これが本当に雷だったらこれを理由にして帰ってしまおうと思ってしたが、どうやら話しで聞いていた自衛隊の実弾演習の音が聞こえてくるようだ。引き返したい気持ちと、やり遂げたい気持ちの葛藤を繰り返しながら進んでいくうちに、樅ノ木沢ノ頭に到着した。

樅ノ木沢ノ頭〜菰釣山
もう靴の中まで濡れ始めたのでいい加減にスパッツを足に巻いたが、少し手遅れだったようだ。靴の中は湿りだし、更に靴ヅレも起こし始めていた。今日はカカトに予防テープを付けていなかったが、雨に濡れたベンチに腰かけてテープを貼る気分にはなれないので、我慢してこのまま様子を見ることにした。樅ノ木沢ノ頭を後にして、つまらない登山道を進んで油沢ノ頭に着くと、夫婦連れの登山者が休憩をしていた。この2人は菰釣山の非難小屋に昨夜は泊まったそうで、久しぶりに人に会ったと言っていた(奥さんがとてもきれいな人で、ザクロの飴をくれた)。油沢ノ頭からブナの丸を経てガスで覆われた登山道を登って行くと、菰釣山の頂上らしいピークが見えてきた。やっと着いたかと思って登り切ると、そこはニセのピークで本当のピークは前方に見えていた。ガッカリして途切れかけた気持ちを奮い立たせて、ようやく菰釣山の山頂に到着した。

菰釣山〜大棚ノ頭
2年前に登った時と何の変わりも無い山頂に立つと、今回の山行で城ヶ尾峠からの道とつながった実感が沸いてくる。山頂からはさっき通ってきた尾根がガスの中に何とか見渡すことができるが、富士山はガスで隠されてしまっている。山頂で濡れた靴下を絞ったり、靴の中に入った水を出したりしているうちに時間が経ってしまったので、そんなにお腹も空いていないし食事をしないで下山することにする。復路はまた退屈でアップダウンのキツイ登山道をブナの丸、油沢ノ頭、樅の木沢ノ頭、西ノ丸と何の記憶に残りそうにもないピーク越えてようやく大棚ノ頭まで戻ってきた。

大棚ノ頭〜山伏峠
ここまで来ると山伏峠までは後もう少しの辛抱だ。大鉄塔を過ぎ、ヤブを掻き分けつつ下山していくと、見慣れない分岐に出くわしてしまった(こんなとこ通ったかな?)。案内板には分岐を下ると山中湖高原ホテルとなっているので、不安を抱えつつ降りて行くと登山道が消えてしまった(なにも消えなくても・・・)。不安が的中してしまったと後悔したが、下方から車の音が聞こえているからあと少しで道路に出られるだろうと、強行手段で植林地帯を下る事にした(疲れてたから、もう戻る気がしなかっただけ)。雨に濡れた赤土に何度も足を滑らせながら、何でこんな思いをしなければならないんだと腹を立てながら、やっとの思いで道志みちまで降りて来た。道路に出ると、車を止めたトンネルの反対側に出てしまったようで、ドロドロのままトンネルを潜ると、ようやく車を止めた所まで戻って来られた。これで山行が終了すると思うと正直ホッとした。

反省
今回は今までの山行の中で、一番面白くない山行となった。悪天候、展望無し、ヤブ漕ぎ、クモの巣、単調でキツいアップダウン、靴の中が濡れる、靴ヅレ、体調不良、2度目の山など、登山をつまらなくする要因が今回の山行に集まってしまったようで、二度とこんな山行はしたくないと思った。自分自身でも初期の頃のような山に対する情熱や初心が少し足りなくなっていることに気づき、これでは山に申し訳がないと反省する所はあるが、それにしても実につまらない山行だった。これだけつまらない山行をすると、次回の山行はどんな形でも満足出来るかも知れない。